調査官と商品の廃棄損の計上の日について争いになったことがあります。
１月下旬に３月決算法人の決算対策の打ち合わせのなかで1000万円相当の商品評価損の計上を行うかどうかが検討課題となりました。実際に倉庫にある商品を担当者の説明を受けながら確認していきました。腐れるような商品ではありませんが型落ちで一部色褪せが見られものもあり販売するのも難しそうです。当初、商品評価損を計上する方向で検討していましたが「売れないものを倉庫において置くのもいかがなものか」とういう議論もあり、廃棄することになりました。
3月30日の土曜日に全社員総出で廃棄する商品の選別を行い、地下駐車場の片隅に廃棄商品を山積みにしました。産廃業者がその廃棄商品の回収に来たのは翌週火曜日の４月２日でした。産廃業者の発行する書類の日付は、すべて4月2日でした。
その後税務調査があり調査官から「廃棄したのは4月2日だから3月での廃棄損の計上は認めない」と主張されました。写真、タイムカード、昼食弁当代の領収書などの日付から3月30日に廃棄作業を行っているのは確認した上でです。
最終までもつれ込みましたが次の一言で決着しました。「調査官は、今日の朝、調査官の奥さんが家の前にゴミを出しても、回収業者が翌日取りに来たら奥さんがゴミを捨てたのは翌日だと言うの？」